「大学生のバイトは意味ない。」
これは大学生界隈では、よく聞くセリフです。
大学生は勉学に集中するべき。時給1000円より君は価値を持っている。
こういった理由で「大学生のバイト」というのには批判の声が多くあります。
ほんとにそうなのか。
昨日、私は2年半お世話になったバイト先で、最後の出勤をしてきました。
というのも、「1ヶ月後に留学」といった理由で、「辞めたくて辞めてきた」というわけではありませんが。
ということで本日は、大学生序盤でかなりの時間バイトに費やした私が、バイトをする意味について少し話してみたいと思います。
大学生バイト
まず、私の立場を明確にしておきますと、
私はバイトをしていて良かったと思っています。
バイトをするメリット・デメリットというのは様々で、一概に良し悪しを決めることはできない。
例えば、
- 安易にお金が稼げる
- 社会勉強(上司との関係等)
- 店員としての視点を得れる(接客面)
が一般的にメリットとして挙げられるのに対して、
- 時間の安売りである
- 自己投資に時間を使えない(勉強など)
とかがデメリットとして挙げられます。
確かにバイトとして多くの時間を使っていく中で、「自己投資に使う時間が少ないなあ」と思うことも有りました。「バイトしている時間でもっと学校の勉強をしたい」と考えたり、「ブログ書きたい」「起業案もっと練りたい」「本読みたい」とかもさんざん思ったりしました。
しかし同時に、
接客側に立って初めて「自分の客としての態度」を考えたり、「大人との関わり方の感覚」を掴んだり、はたまた「利益を確保するためにいろんな部分をどう改善するか」という会計学的な部分や、「他のバイトを動かすにはこういった対応をするべき」という組織マネジメント的な部分も、バイトながらに学んだりしました。
バイトをしていなかったとして、これらを他の所で学べたか?というのは結局はわかりません。もっと起業に力を入れて何か壮大な体験をできたかもしれないし、できなかったかもしれない。
確かに、何も考えずにただバイトをしていては無駄だと思いますが、そうでなければ何かしらの「学べること」というのは、どのバイトにも皆あると思うんです。
だから、メリットも確かにあるし、デメリットだって当然ある。
ですが、私は「バイトをしてきて良かったなあ」と確実に思うことが有ります。
コレが、「バイトをする一番の意義ではないか」とさえ思います。
それは何か。
バイトの意味
私がバイトをしてきて、とても価値があったと思うもの。
それは、「人」です。
共にバイトをしてきた仲間たちとの「思い出」です。
私が、最後の営業終了間近、窓から広がる景色を見ながら考えたのは、
会社の会計でも、マネジメント論でも、「態度の悪かった客」や「稼いだお金で買ったDJ機材」でもなく、この二年半で色々あった「バイト仲間達」との思い出でした。
バイト仲間って、友人でありながら、共に頑張った仲間みたいな感じなんですよね。
死ぬほど忙しかった営業とか、鬼のような客に当たった日の後、今日も頑張ったなあ!って飲みに行ったり。
「そんな日もあったなあ」、「あの時まじできつかったよな」って後から振り返ったり。
大学生の「あの時テストこんなんやったなあ」ってのとは似て非なるもので、
どちらかといえば「一緒に部活を頑張った部活仲間」と似ているような気がします。
「あそこでお前がシュート決めてたら勝ってたのにな(笑)」とか「あの監督まじで理不尽でしんどかったな」とか、経験したその人たちにしかわからない「何か」。
コレには当然、それほどに長い期間辞めずに戦ったっていう「期間」が必要ですが、その長い間一緒に働いてこその「思い出」達は、一生モノだなと思うわけです。
なんとも「意識低い系」のように響くかも知れませんが、私はそうは思いません。
確かにインターンを1回生の時からしている人や、はたまたバイトなんか家庭教師で効率よく稼ぐって人とかもいい時間の使い方だとは思います。
しかしバイトで得れる「思い出」ってのも、人生長い目で見たら捨てがたいんじゃないか、と思うわけです。
終わりに
いかがでしたか?
「バイト」の意味ってなんだろう。
そういわれたときに真っ先に出るのが、「人」
わたしはそう思います。
これから大学生の皆さんは、インターンや起業ももちろんいいけど、「バイト」してた人にも話を聞いてみたらいいかも知れません。
ご精読ありがとうございました。