VARで誤審が消えた世界(ネイマールのPK取消を見て)

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後半終了間際、ペナルティエリア内でホイッスル。

 

皆さんコンニチハ。リトマです。

 

多くの人が見ていたであろうこの試合、

ブラジルvsコスタリカ。今さっき見終えました。

 

後半最後まで攻めあぐむ王者ブラジル。

固い守りで耐え続けるコスタリカ。

めちゃめちゃ熱い試合でした。

 

結局後半ロスタイムにブラジルが2点獲得し、試合終了。

ブラジルが待望の白星となり、対してコスタリカはグループリーグ敗退が確定しました。

 

終始息を呑む白熱した試合だったのですが、筆者を含めた観客の多くが注目した場面が1つありました。

 

VARによるPK取り消し。

本日はそのことについてお話したいと思います。

 

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技術がスポーツへ

VARによるPK取り消し。

 

まずVARとは何か。

VARVideo Assistant Referee)は、ビデオ・アシスタント・レフェリー、つまりビデオ映像を使ってレフェリーの判定の補助をするシステムです。フィールド外にもう一人副審を置き、スロー再生ビデオの映像から読み取れる内容をレフェリーに伝えることができます。得点に絡む重要シーンなどでは、主審が直接その画像を見に行くことも可能です。

実際、今回のブラジルvsコスタリカ戦、VARが活躍しました。

 

事態は後半35分、コスタリカのペナルティーエリア内で起こりました。

動画はこちら「https://football-action.info/?p=4573

 

ネイマールがドリブルを切り替えした直後、相手ディフェンダーがネイマールを手で抑え、審判がこれにホイッスルを吹きました。PKかと思われたのもつかの間、審判がVARを確認しにいき、結果としてPKとファウルを取り消し。相手ディフェンダーのプレーはファウルに値せず、ネイマールのシュミレーション(見せかけ)との判定でした。

 

この判定訂正、かなり歴史的に新しいんですよね。

VARが世界大会で公式に使われたのは今回が初めてで、その中でも判定遡及が起こったのはこの試合が初めてでした。

 

技術(VAR)が判定を変えた。

幼い頃からサッカーをしてきた筆者にとって、それはとても新鮮に映りました。

 

少しオーバーだとしても、あのネイマールのシーンはファウルでもおかしくないし、実際に審判も一度フエを吹いたのですから。

それが覆った。

 

人間味

今までに、私は「誤審」たるものは何十回も見てきました。

それは中学・高校のサッカーの規模にとどまらず、全世界が注目するプロの大会でも幾度となく起こってきました。

 

「世界的な有名選手のハンドを経由した得点」や、「ワールドカップでの同点ゴールの誤審」など、サッカー好きの方であれば一度は見たことがあるであろう有名な誤審は多くあります。

 

審判も人間だからミスをする。

これは私達スポーツをしてきた人にとって、ある種常識でした。

 

それで負けたら、そこまでの実力だったと。審判のミスも試合の一部だったのです。「向かい風が強いのを言い訳にするな」のように、「審判のジャッジを言い訳にするな」というのは一般的な考えでした。

誤審も含めてサッカー。誤審によって生まれたドラマも多くあったでしょう。

 

そんな審判が「完璧」になる。

技術によって、VARによって。

 

私はどこか寂しい思いにかられます。

確かに現役時代、誤審には苦労しました。誤審と言うか、「見逃し」ですね。

 

ディフェンダーだった私は、相手をオフサイドにかけることが仕事のようなもんでしたので、それを「見逃され」たりしたときは、たまったもんじゃありませんでした。(オフサイドも反則の一種です)

 

歴史的「誤審」があった有名な試合も、誤審された側からしたらたまったもんじゃなかったでしょう。その一点の為に何年もかけてるのですから。

 

しかし、その誤審がドラマを産んだりもしたのです。

ナマの審判の受け持つ試合だからこそ、人間味があって温かかったのです。

審判への抗議シーンでさえ、「サッカー」でした。

 

これからの判定技術。

Wikiには、

判定のトラブルが発生するたびに、ビデオ判定及び機械判定導入を訴える声が上がったが、国際サッカー連盟(FIFA)及び国際サッカー評議会(IFAB)は「サッカーの判定は人間がするもの」、「試合の流れを妨げる」などの理由で、ビデオ判定及び機械判定導入に長らく反対していた。

とあります。このように、サッカーを長く見てきた人たちにとって、技術は「何か」を失わせるものに映っていたのです。

 

そもそも、判定には審判の「さじ加減」というのがとても大事です。

例えば、さっきのプレーでファウルすれすれのプレーだったから、今回はそこまでひどくないけどファウルを出す、だとか。

人間としての感情も判定には不可欠です。

 

もちろん、今の段階では「全て判定は審判が行い、VARはアシストに過ぎない」というスタンスですが、技術が発展するにつれ状況は変わっていくでしょう。

 

もっと普及すれば、中学・高校の練習試合にまでVARが投入される時代が来るかもしれません。

この技術によって、昔より確実にフェアにはなるでしょう。

多くの選手が、「小手先のごまかし」よりも「サッカースキル」により一層力を入れるかもしれません。

 

しかし、なにか寂しさを感じる。そういう方も多いのではないでしょうか。

これが時代の流れ。これからの時代のあるべき姿。技術の進歩。

技術による合理化。これはなにか同時に寂しさを覚えるものなのかもしれません。

 

「ロボットの普及」や「AIの仕事代替」など、筆者が常にポジティブに捉えていたもの。

技術によって効率化された世界は素晴らしい。豊かで快適だ。

「サッカーの技術化」を肌で感じた今、そんな筆者の思想には再思考が必要そうです。

 

おわりに

いかがでしたか?

 

今回は少しサッカーに関した内容になりました。

サッカーにあまり興味がない方には退屈な記事だったかもしれませんが(サッカー嫌いやったらそもそも読んでないか)、「技術」に関してなにか新しい視点が得られたのではないでしょうか。

 

明後日はまた日本代表戦です、みんなで応援しましょう(笑)

 

ご精読ありがとうございました。